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2015-01-24 13:44    グッチ キーケース
 啓造は自分の指を見た。 (夢の中の自分だって、自分だ。夢の中の思いや行動だって、みんなこの自分から出たものなのだ)  啓造はつくづく自分を罪ぶかいと、思った。そうは思ってもまた、どこのだれよりもやはり自分がかわいいのが不思議だった。 (もし他人が、おれのように妻の不貞を憎んで、陽子を妻に育てさせたと聞いたなら、おれはその男を罵倒するだろう。第一、おれ自身がもし一夜の浮気をしたとしても、おれは決して自分を怒りはしない。それなのに妻の浮気は絶対許せないのだ。一体これはどういうことなのだろう。人がやって悪いことは、自分がやっても悪いはずだ)  人のことなら、返事の悪いことでも、あいさつの悪いことでも腹が立つくせに、なぜ自分のことなら許せるのだろう、と啓造は人間というものの自己中心なのにおどろいた。 (自己中心とは何だろう。これが罪のもとではないか)  啓造は、陽子の部屋のカーテンがかすかに揺れるのをながめていた。 街角  夏休みの間、徹は二度と自分の気持ちを、陽子に持ちだすことはしなかった。しかし陽子には、辻口家がひどく居づらい場所に思われた。徹と二人っきりになるのを、陽子は避けた。  北原とは遠ざかり、徹にも心をひらくことができなくなった陽子は、孤独だった。夏休みが終わって徹が札幌に帰っていった。陽子も二学期が始まると気がまぎれた。しかし、仲のよい何人かの友人は進学組で、廊下を歩く時も単語カードを見ながら歩いていて、ゆっくり話し合える友はいなかった。 「陽子ちゃん、北原さんから手紙がこなくなったわね。けんかでもしたの?」  夏枝は陽子にそんなことをいうようになった。陽子は答えられなかった。陽子は北原からの何通かの手紙を封も切らずに燃やしてしまったくせに、ぱったりと手紙がこなくなると、さびしくて、いても立ってもいられない思いがした。  日曜など、郵便の配達される時間になると、じっと家にいることが苦痛でさえあった。苦痛ではあったが、耳をすまして「郵便!」という声を待っている間は、さびしさを忘れることができた。 (今度、お便りがきたら、決して燃やしたりはしないわ)  待っている間は、ほのかに甘い期待があった。そんな陽子の気持ちを見とおすように、夏枝は、